エンジニアを惹きつけるOculus Rift:海外ハードウェア最前線第1回

Oculus rift

<6対6の対戦ゲームをするOculus Riftユーザー(同社ブログより)>

FacebookがOculus VR社を20億ドルで買収し、波紋を呼びました。仮想現実(VR)ヘッドセットOculus Riftを熱烈に支持してきたKickstarter出資者や開発者が戸惑いの声を寄せ、人気ゲームMinecraftの製作者NotchはOculus版の開発中止を発表しました。しかし、Oculusは仮想現実の未来へ向け、確実に突き進んでいます。この次世代プラットフォームは広大な領域へ影響を与えますが、当面の主役は没入型ゲームです。

設立から僅か2年程のOculusですが、ゲームデモは増え続けています。宇宙バトルを仮想空間で楽しめるSFシューティングゲームEVE Valkyrieが、CCP Gamesと共同開発したOculusローンチタイトルとして登場します。他にも、Zero Latencyによるゾンビゲームやインディーズデベロッパーによる爆弾解除ゲームなどが話題を集めています。これらはOculusを通すことで、別次元のゲーム体験を実現しました。

また、2007年に話題を集めた3D仮想世界Second Lifeも、Oculusベータ版を提供しています。当時の日本では一般普及しなかったのですが、それ以降もSecond Life内では、多くのクリエイターが創作活動を続けてきました。アートやエンターテイメント向きのコミュニティが醸成され、特に海外で安定成長しています。Second Life 10周年記念となる2013年6月に公開されたレポートによると、アカウント登録数は3600万人、新規ユーザーは月間40万人、アクティブユーザーは月間100万人以上、Second Life内の経済規模は32億ドルを誇ります。

Second Life をOculusで体験した時の没入感は、以前とは違う新鮮味があります。ある建築事務所では、Second Life で顧客にモデルハウスを紹介してきましたが、「Oculusを使えばより具体的にイメージを掴んでもらえる」と考え、正式導入を検討しています。情報をデジタル化・可視化するだけではなく、情報が3Dプリンターやロボット技術を通じて現実社会へフィードバックされれば、人々の認識や価値観は更に変化していくでしょう。